やがて書きあぐねし凡情

=今日も何もなかった=

母の日は父とダンスを踊ろう

ある相談コーナーに「『母の日』に姑に何を贈ればいいのか悩んでいる」というものがありました。何を悩んでいるのでしょう。答は「『姑の日』に贈ればいい」です。

  そんなものありませんけどね。

f:id:keynuu773:20190512052246j:plain

 「母の日」は5月の第2日曜ではない

母の日は米国では国民の祝日に制定されています。日本では母の日は、祝日ではない単なる5月の第2日曜日に過ぎませんが、実は法律上「母に感謝する日」と定義づけられている祝日があるのをご存知でしょうか。 

国民の祝日に関する法律」に次のように定められています。

第二条 「国民の祝日」を次のように定める。

こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

つまりこどもの日の5月5日こそが真の「母の日」だったのです。

 父とダンスをもう一度踊りたいという歌

それにしても、5月5日が「母に感謝する日」なのはいいとしても、父に感謝する祝日がないのはどういうことなのでしょうか。

そんなわけで、本日は全国の父親に敬意を表して、父とダンスをもう一度踊りたいという歌をご紹介します。米国では父の日の定番の曲ですね。

元歌のルーサー・ヴァンドロスは男性ですが、この歌はセリーヌ・ディオンなどの女性歌手もカバーしています。 

私の貧困な想像力では父親が男児とダンスをしている姿がどうしても思い浮かびません。女性版の方がすんなりと受け入れられます。したがって和訳は、セリーヌ版の娘が父を偲ぶ設定にしました。


DANCE WITH MY FATHER by Celine Dion - Father's Day

Dance With My Father (パパとダンスを)

Back when I was a child, before life remove all the innocence

私は子供の頃を振り返る、無邪気さを失う前のことを

My father would lift me high, and dance with my mother and me and then

パパは私を肩に抱いて、ママと一緒に踊ってくれた

Spin me around 'til I fell asleep

私が眠りにつくまで踊った

Then up the stairs he would carry me

その後私を抱えて2階に運んでくれた

And I knew for sure I was loved

私はパパからしっかりと愛されていると実感した

 

If I could get another chance, another walk, another dance with him

もし、もう一度チャンスがあるのなら、一緒に歩いたり踊ったりできるのに

I'd play a song that would never ever end

私は終りのない歌を歌い続けたい

How I'd love, love, love

To dance with my father again

どれほどパパと踊りたいと願っていることか

 

When I and my mother would disagree

私がママと口喧嘩をしたとき

To get my way, I would run from her to him

自分の意見を通したくて、父のところに逃げた

He'd make me laugh just to comfort me

父は私を笑わせて、元気をくれた

Then finally make me do just what my mama said

でも結局ママの言い分どおりになったわ

Later that night when I was asleep

その夜、私が眠りについた後

He left a dollar under my sheet

パパはシーツの下に1ドル札を置いてくれた

Never dreamed that he would be gone from me

そんなパパがいなくなる日がくるなんて夢にも思わなかった

 

If I could steal one final glance, one final step, one final dance with him

もしワンステップだけでも最後に踊ることができるなら

I'd play a song that would never ever end

私は終りのない歌を歌い続けたい

'Cause I'd love, love, love

To dance with my father again

それくらいパパと踊りたいの、もう一度だけ

 

Sometimes I'd listen out side her door

ときどきママの部屋の前を通ると

And I'd hear how my mother cried for him

パパを偲ぶママの泣き声が聞こえた

I pray for her even more than me

I pray for her even more than me

私は自分のことよりもママのために祈り続けた

ママのために

 

I know I'm praying for much too much

祈りに頼り過ぎていることは分かっています

But could you send back the only man she loved

でも神様、ママが愛した唯一の人を返してはもらえませんか?

I know you don't do it usually

無理なことは分かっています

But dear Lord she's dying

To dance with my father again

でも神様どうかお願いです

ママはもう一度パパと踊りたいのです 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

  おわりに

「Dance With My Father」は米国の歌手ルーサー・ヴァンドロスの実話に基づいて作られた歌です。

ルーサーは7歳のときに父を糖尿病で亡くします。やさしかった父を思い出しながら、もう一度ダンスを踊りたいと願う切ない歌です。 

自らが歌い2004年にグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞しました。しかし残念なことにルーサーは、この曲を発表した2003年の4月16日に自宅で脳卒中で倒れ、2005年7月1日に54歳の若さで亡くなっています。

今は天国の親父さんと心置きなくダンスを踊っていることでしょう。