やがて書きあぐねし凡情

=今日も何もなかった=

時給が「肩たたき券」より安かったWEBライターの話

近年、クラウドソーシングという働き方が注目されていますが、中でも人気が高いのがWEBライターです。WEBライターとはいったいどういう仕事なのか。私の体験を通じてお伝えしたいと思います。

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週刊誌の記事がきっかけで始める

私がWEBライターを始めたきっかけは、どこかの週刊誌の記事でした。副業を紹介していた記事だったと思いますが、すぐにそこに書かれているクラウドソーシングのサイトに登録をしました。 

最初はとにかく何でも仕事をしたかったので、目についたものに飛びつきました。「単価0.1円 10記事募集」というものでした。テーマは芸能関係。このときは、1文字の単価が高いのか安いのかすら分からなかったのです。 

最初はトライアルとかでタダで5000文字を提出。芸能関係なんて当然何のデータもありませんから、ネットから入手するしか術はありません。さすがにコピペは厳禁ということは頭に入っていましたから、自分の文体にするのに丸2日かかりました。 

初仕事が採用される

提出すると何のねぎらいの言葉もなく本記事の依頼です。テーマはある著名人の同性婚に関する記事でした。しかも締め切りは3日後です。これを丸2日かかって仕上げて提出すると、何の評価もなく次のテーマが示されます。今度は輪廻転生をテーマにした映画の紹介。正直つまらない映画でしたが、もちろん正直に書くわけにいかずに四苦八苦して仕上げました。 

次は「脱ぐシンガーソングライター〇〇」だったのですが、この頃からだんだん未来が見えなくなってきました。2日×10記事=20日間もこの仕事を続けなくてはいけないのです。しかも最初の記事は、トライアルなのでカウントされないとのこと、つまりこれを提出しても、まだ8記事も残っているのです。 

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「肩たたき券」よりも安いことに気づく

ここでようやく冷静に収入の計算をしました。10記事を書いて5千円。しかもクラウドソーシングは、報酬の20%をサイト運営者が徴収するシステムになっています。つまり、こちら側の取り分は4千円ということです。さらに振込手数料が500円ということは、実質の収入は3千5百円です。 

10記事を書くのに要する時間が、当時は80時間も要していましたから、時給に直すと43円です。今どきの小学生がおばあさんの肩を10分叩いても100円はもらえるはずですから、「肩たたき券」以下です。3時間ライティングをしてようやく「肩たたき券」を1枚購入できる程度の時給だったのです。

不本意ながらも体調不良を訴える

さすがに目覚めました。3記事目を仕上げた段階で、同時に急激な体調不良でどうしても続けられない旨を訴えました。 

非難されるかと思いましたが、存外にあっさりと「了解しました」の一言のみでした。トライアルも含めて4記事を書いて、拘束された日数が8日間。途中リタイアなので当然収入はゼロ円でした。時給43円の仕事すら、まともにこなせないのかとやや屈辱的でしたが、あと二週間奴隷契約に縛られていたかと思うと、不思議な開放感すらありました。 

黒歴史からの脱出

そんな経験も今では笑い話です。その後1文字0.8円から1円、そして1.5円とステップアップしていき、今では3円超の仕事もいただけるようになりました。 

0.1円は極端だとしても、0.5円~1円の仕事もけっして無駄にはなりません。高額条件のクライアントは必ず過去の実績の提出を求めるからです。低額時代に数をこなしていれば、クライアントの求めるテーマの記事を書いている確率が高くなりますから、結果として採用率もアップするのです。 

仕事は気長に待とう

これからwebライターを始めようという方は、最低でも0.5円、できれば0.8円以上の仕事を選択されるよう切に願います。クラウドソーシングに登録してすぐには理想の仕事はみつからないかもしれませんが、必ず自分の得意分野の仕事が、的確な単価で募集されますから、気長に待ちましょう。

私は、この記事を書いて肩が凝ってきたので「肩たたき券」を購入してきます。